この記事では、アンケートを作成時に考慮しなければならない、質問の種類に関して紹介します。基本的な質問方式から、応用的な質問方式まで考えてみます。
各々の質問の種類の利点を理解して活用することで、効果的なアンケート・質問を作成することができます。リファレンス的にご利用いただければ嬉しいです。
私達が提供するWebアンケートサービスであるクイックアンケートでは、紹介するようなたくさんのアンケート質問に対応しています。テンプレート機能などにより数ステップでアンケートを開始することができるので、是非お試しください。
クイックアンケート機能紹介 【テンプレート機能】 クイックアンケート機能紹介 【アンケートの作り方】目次
質問・回答方式一覧
基本編
まずは、基本的な質問の種類を見てみましょう。最初はこの基本編で紹介されている質問方式を使ってアンケートを作成してみてください。
基本編は、アンケート作成者にとっても、回答者にとっても、とても分かりやすいです。この基本編で紹介する質問方式は、紙によるアンケートでも利用できるとてもシンプルなものです。
まずは、文章方式による質問です。質問に対して、アンケートに回答してくれるユーザー・顧客は文章で回答します。
短文による回答なのか、長文による回答なのかを選択する場合が多いです。また、回答の最大文字数を決めることも多いです。
この文章方式の利点は、回答者が自由に入力してくれるため、ユーザー・顧客の本音を知ることができることが多いです。
その反面、分析をする際には1つずつ回答を丁寧に読み、自分でグルーピング・分析をする必要があります。回答する内容の候補が明らかな場合は、後述する選択方式を使うと分かりやすいでしょう。また、回答者にとって文章を書く必要があるので、回答者によっては面倒なアンケートだと感じてしまうことがあります。バランスをとって使用しましょう。
次は、あらかじめ用意した回答候補から選択してもらう選択方式です。回答者が複数選べるのか、1つ選ぶのかを決める必要があります。ラジオボタン(単数選択)・チェックボックス(複数選択)と表記されていることも多いです。
この選択方式の利点は、文章方式に比べて、回答者の負担がとても少ないことです。文章方式に比べて、回答率の大幅な向上を期待することができるでしょう。
デメリットとしては、質問を作成時にしっかりと選択肢を吟味する必要があります。もし、顧客が思い描いている選択肢がない場合、適当な回答をしてしまう可能性があります。このようなノイズが入ってしまうと、アンケートを分析をして、次のアクションである改善策の実施の際の障害になってしまいます。選択方式を使用する場合は、しっかりと選択肢を吟味しましょう。
また、数値選択方式の質問方式も見逃せません。この質問方式は、質問に対して、1つ数値を選択するという質問方式です。数値の選択する方法はたくさんあります。例えば、星による5段階評価や0から100まで等がよく使われます。
この数値による回答は、回答者の負担も少なく、積極的に利用して良い質問の種類です。また、アンケートを分析する際にも、集計がとても簡単です。平均値や中央値等、一瞬で計算することができるので、説得力のある改善策を考える良い材料になります。また、通常の選択方式に比べて考慮すべきことも少ないので、手間も少ないでしょう。
- まずは、基本編で紹介した3つの質問の種類をマスターしましょう
- 基本的には、この3つさえあればどのようなアンケートも作成できます
応用編
応用編では、そこまで利用頻度は高くないが、場合によってはとても有効な質問の種類になりうるものを紹介します。とっつきにくいものもありますが、理解して利用すれば大きな武器になるでしょう。
マトリックス方式は、1つの質問に対して複数の回答をしてもらいたい場合に役に立ちます。二次元の表を提示し、ユーザーは1行ごとのサブ質問に1つずつ回答していきます。
このマトリックス方式は、紙でもWebアンケートでも利用されることが多いです。各種調査でも広く使用されており、リッカート尺度というあることに対してどの程度同意をしているかを測定するものと、相性が良いです。また、いくつかの質問がグルーピングして表示したいといった場合にも利用できます。
紙でマトリックス方式の質問を用意するのは少し面倒ですが、利用できるWebサービスもあるので、利用可能であり必要があれば利用しましょう。
また、画像選択方式という質問の種類も考えられます。いくつかのWebアンケートサービスではサポートされています。選択方式と同じように、回答者は1つか複数の画像を選択してもらう方式です。
利用シーンとしては、例えばポスターの案がいくつかあり、それらをユーザー・顧客の皆さんに投票してもらいたいという場合に利用できるでしょう。回答者の負担は少ないですが、アンケート作成者が選択肢分の画像を用意する必要があるので、少し大変です。
- 基本編で紹介した質問の種類以外にも、たくさんの質問が存在します
- 利用できるWebアンケートサービスは限られ、有料プランでのみ利用可能ということも多いです
その他
次に、Webアンケートツールで導入されていることが多い質問の種類を紹介します。これらは、ユーザーの回答がしやすく工夫されていることが多いです。もし使っているWebアンケートツールで利用することができれば、導入を検討しましょう。
Webサービスによっては、質問の種類として、メールアドレスや電話番号というものを用意してくれている場合があります。もし、アンケートの質問の中で、このような回答を期待している場合は積極的に利用していきましょう。
このような文章方式でもカバーすることができるのに特殊な質問方式を用意している理由の1つは、ユーザー・顧客の入力ミスの検知のためです。入力してもらったものが正しいメールアドレスなのか、電話番号なのか、ということをサービス側で検証してくれるので、用意されている場合は、シンプルな文章方式を使うのではなく、こちらの使用を検討をしてみてください。
また、日付・時間を選んでいただくことも多いでしょう。このようなケースに対応した日付・時間選択方式が用意されていることも多いです。例えば、来店日やサービス利用日時を入力してもらう際に使用できます。
この方式も文章方式でカバーできるのですが、ユーザーの入力作業が簡単になるので、利用できる場合は、積極的に利用していきましょう。
- 主にWebアンケートで使用できる質問種類を紹介しました
- 回答者の回答する負担を軽減する事ができるので、積極的に利用しましょう
まとめ
どうだったでしょうか?意外にたくさんの種類の質問方式があるということが分かっていただけたかと思います。また、Webアンケートでは回答者の負担を少なくするため (≒ 回答率UPのため)、様々な工夫が凝らされていることも理解していただけたかと思います。
しかし、これらを全て活用しなければならないということでは全くありません。むしろ、文章方式や数値方式によるアンケートで基本的には十分のはずです。もう少し、応用的なアンケートを作成したいと思った際に、この記事が参考になれば幸いです。